プロフィールにも書いていますが、僕は大阪大学の出身です。
(ちなみに理系です。)
客観的な事実として、
学歴ということで言えば日本では上の方になります。
(ただ、「学歴の高い人間」≒「賢い人間」ではありません。
このことはこの記事を最後まで読めばよく分かります。)
「学歴に意味はあるか?」ということに関しては様々な議論がありますが、
現在の日本における新卒の就職活動では間違いなく有利です。
学歴フィルターが存在するのは公然の秘密となっていますし、その他も様々な優遇があります。
事実、僕の友人の殆どが日本を代表とする企業に就職を決めていきました。
もちろん、多くの人が何社も面接を受けてたくさん落とされてますけどね。
しかし、少なくともエントリーシートで落ちることは比較的少ないというのが現実なのです。
で、僕の話なんですが。
エントリーシートの時点で9割落とされました。
この話を人に話すのはおそらくこれが初めてです。
これまで僕は学部時代の就職活動が上手くいかなかった理由について聞かれると、
大体こんな感じで答えていました。
↓
「単位落としすぎてたせいで、
文系の奴がエントリーシート書いてるときにテスト勉強をやらざるを得なかったんだわ。
1つか2つ単位落としたら留年だったからね。
留年は免れたんだけど、スタートが遅れた分焦ってエントリーシート出しちゃってさ。
そりゃ通らんわな(笑)
それに、理系なのに文系就職しようとしてたからさー、それも印象良くなかったかもしれんね。」
と。
いや、事実は事実なんですよ。嘘はついてません。
ただ、これまでひた隠しにしてたのは、
どういうエントリーシートを書いていたか
という話なんですね。
ぶっちゃけ、テスト終わってからエントリーシート書き始めたって、普通に通りますよ。
普通にやってりゃね。
実は僕、とんでもなく残念なエントリーシート・・・特に自己PRを書いていたのです。
なぜそんなことになったかと言うと、話は大学3年生のときに遡ります。
当時の僕は大学での勉強に嫌気が差し、
サークルは楽しんでいましたが、前の記事で書いた通り選手として練習するのは辞めてしまっていました。
ですから、何も打ち込めるものはなくて、屍のような日々を送っていたのです。
そんな中、他大学に行った浪人時代の知り合いから、
「うちの大学で起業家サークルみたいなのやってるんだけど、お前もたまに参加しない?」
という誘いを受け、飛びつきました。
当時から自己啓発書(笑)やビジネス書(笑)を読んでいたため、起業とかに関心がありましたから。
で、時々活動に参加させてもらっているうちに、そのサークルで
「就活団体を作ろう」
ということになり、一応立ち上げに参加させてもらいました。
(眺めてただけで殆ど何もしてないけど)
就活生を集めてイベントや飲み会をしたり、
大学OBの実業家の人に講演をしてもらったり、というありがちなやつです。
その中で、元リクルートの実業家の人から
「どういうエントリーシートを書くべきか」
みたいな講演があったんですね。
確かこんな内容だったと思います。
「自己PR、何を書けばいいか不安に思っている人も多いと思います。
内容は何でもいいんです。勉強でも、サークルでも、バイトのことでも。
ただ、入学してから今に至るまで一貫して取り組んできたことを書いた方がいいです。
短期間のエピソードを広げるのは難しいですからね。」
なるほど、と思いましたね。
ただ・・・
一貫して取り組んできたことなんて何もなかったんですよ。
勉強は全くやらなかったし、サークルの練習は最初の1年くらいしかしてないし、バイトも長続きしませんでしたからね。
更に「正直であること」に価値をおくタイプの人間なので、
嘘をついたり、極力話を盛ったりはしたくなかったのです。
どうしたものかとしばらく悩みましたが、ある時ふと閃きました。
「1つだけあった!これでいこう!」
そして出来上がった自己PRが大体こんな感じです。
↓
「私が学生時代力を入れてきたことは、”性格を変えること”です。
私は高校生の頃まで、性格が暗くて人との会話が苦手なのがコンプレックスでした。
それを改善するため、大学入学以降お笑い芸人が書いた本やDVDを研究しました。
具体的には芸人さんのボケ、ツッコミ、トークの構成を徹底的に分析したのです。
それらを普段の会話に取り入れるようにしたところ、
徐々にではありますが笑いが取れるようになりました。
お陰で今では人と話すことが苦ではありません。
このように、私は何かを変えるための努力を厭わない人間です。
この特性を活かし、貴社での仕事に全力を尽くします。」
・・・・・・・・・・・・。
あんたバカァ?
いや、こんな自己PR通るわけないですよね。笑
「ただお笑い鑑賞していただけ」
で、むしろろくな活動をしてこなかったことが読み取れますし、
笑いが取れるようになったといっても客観性が全く無いですから。
人事の立場からしたら、わざわざこんな奴を通すのはリスクとしか言いようがありません。
でも、大真面目にこの内容で何十社と出してましたからね。
異常なペースで落ちまくって、大手の選考が殆ど終わって初めて自分の愚行に気づきました。
そして、
「しまった・・・。やり直したい。かと言って今から中小企業に応募するのは嫌だ!」
と思った結果、
「ま、理系なら大学院行くの普通だし、大学院行くか。研究なんか1ミリも興味ないけど。」
「理系の大学院から商社とか行く人も多いみたいだし。」
と、
安易に大学院への進学を決めてしまいました。
大学院での研究は、想像以上に興味が持てず、内容が理解できず、
最後の最後まで自分が何をやっているのか分からず、
研究生活の中で得たものは本当に何もありません。
ただ、就職活動に関しては学部時代の反省を活かし、
苦し紛れに「サークルの部長として・・・」と書いた結果、
エントリーシートで落ちることは滅多にありませんでしたね。
しかし、そこでも誤算がありました。
それは、
面接で研究のことばかり聞かれる
ということです。
研究の話を通して、仮説検証をする能力、論理的思考力を見たかったんだと思います。
文系就職であってもです。
よくよく考えてみれば、そういう能力が証明できないのなら、
年齢が上の大学院生を採用するメリットなんかありませんもんね。
結局、研究のことを聞かれるとしどろもどろになり、
面接では全て落とされることとなります。
その間、周りの友人達は次々と大企業に就職を決めていき、
焦った僕は
「大学院まで来て無名の企業になんか就職できるか!仕方ない、推薦もらうか。」
と、大学の推薦をもらって何とか某大手メーカーに就職を決めました。
推薦の場合は最終面接だけでしたからね。なんとかなっちゃったんです。
その後の顛末は、プロフィールに書いた通り。
それらの経験を経て思ったことは、
・・・俺、サークルでやってたスポーツを最後までガチ練習してた方がよかったんじゃね?
ということです。笑
実はうちの学年、最後の団体戦で全国ベスト4まで行ってるんですよね。
僕が最後まで練習していたとして、団体戦のメンバーにはギリギリ入れなかったと思います。
補欠の1番手、2番手といったところだったでしょう。
しかし、
「サークルの部長を勤めた」
「メンバーには入れなかったが、腐らず最後まで練習した」
「団体戦メンバーの練習をサポートした」
「結果、縁の下の力持ちとして全国ベスト4に貢献した」
とか、そういうエピソードを得ることは可能でした。
それを書いていれば、学歴と合わせてエントリーシートは9割通っていたはずです。
そして、面接の中で趣味を聞かれた時に
「趣味はお笑いの分析です。」
と話していれば好印象を与えられていたでしょう。
そこそこ就職活動、上手くいってたんじゃないかと・・・。
今更そんなこと考えてもしょうがないですけどね(笑)
ま、いいんです。
大学院の研究生活はクソオブクソでしたけど、
プライベートは物凄く充実してましたから。
当時仲良かった人たちとは今でも交流が続いてたりしますしね。
ということで、僕が皆さんに伝えたいのは、
学歴があってもアホはアホということです。
(ちなみに理系です。)
客観的な事実として、
学歴ということで言えば日本では上の方になります。
(ただ、「学歴の高い人間」≒「賢い人間」ではありません。
このことはこの記事を最後まで読めばよく分かります。)
「学歴に意味はあるか?」ということに関しては様々な議論がありますが、
現在の日本における新卒の就職活動では間違いなく有利です。
学歴フィルターが存在するのは公然の秘密となっていますし、その他も様々な優遇があります。
事実、僕の友人の殆どが日本を代表とする企業に就職を決めていきました。
もちろん、多くの人が何社も面接を受けてたくさん落とされてますけどね。
しかし、少なくともエントリーシートで落ちることは比較的少ないというのが現実なのです。
で、僕の話なんですが。
エントリーシートの時点で9割落とされました。
この話を人に話すのはおそらくこれが初めてです。
これまで僕は学部時代の就職活動が上手くいかなかった理由について聞かれると、
大体こんな感じで答えていました。
↓
「単位落としすぎてたせいで、
文系の奴がエントリーシート書いてるときにテスト勉強をやらざるを得なかったんだわ。
1つか2つ単位落としたら留年だったからね。
留年は免れたんだけど、スタートが遅れた分焦ってエントリーシート出しちゃってさ。
そりゃ通らんわな(笑)
それに、理系なのに文系就職しようとしてたからさー、それも印象良くなかったかもしれんね。」
と。
いや、事実は事実なんですよ。嘘はついてません。
ただ、これまでひた隠しにしてたのは、
どういうエントリーシートを書いていたか
という話なんですね。
ぶっちゃけ、テスト終わってからエントリーシート書き始めたって、普通に通りますよ。
普通にやってりゃね。
実は僕、とんでもなく残念なエントリーシート・・・特に自己PRを書いていたのです。
なぜそんなことになったかと言うと、話は大学3年生のときに遡ります。
当時の僕は大学での勉強に嫌気が差し、
サークルは楽しんでいましたが、前の記事で書いた通り選手として練習するのは辞めてしまっていました。
ですから、何も打ち込めるものはなくて、屍のような日々を送っていたのです。
そんな中、他大学に行った浪人時代の知り合いから、
「うちの大学で起業家サークルみたいなのやってるんだけど、お前もたまに参加しない?」
という誘いを受け、飛びつきました。
当時から自己啓発書(笑)やビジネス書(笑)を読んでいたため、起業とかに関心がありましたから。
で、時々活動に参加させてもらっているうちに、そのサークルで
「就活団体を作ろう」
ということになり、一応立ち上げに参加させてもらいました。
(眺めてただけで殆ど何もしてないけど)
就活生を集めてイベントや飲み会をしたり、
大学OBの実業家の人に講演をしてもらったり、というありがちなやつです。
その中で、元リクルートの実業家の人から
「どういうエントリーシートを書くべきか」
みたいな講演があったんですね。
確かこんな内容だったと思います。
「自己PR、何を書けばいいか不安に思っている人も多いと思います。
内容は何でもいいんです。勉強でも、サークルでも、バイトのことでも。
ただ、入学してから今に至るまで一貫して取り組んできたことを書いた方がいいです。
短期間のエピソードを広げるのは難しいですからね。」
なるほど、と思いましたね。
ただ・・・
一貫して取り組んできたことなんて何もなかったんですよ。
勉強は全くやらなかったし、サークルの練習は最初の1年くらいしかしてないし、バイトも長続きしませんでしたからね。
更に「正直であること」に価値をおくタイプの人間なので、
嘘をついたり、極力話を盛ったりはしたくなかったのです。
どうしたものかとしばらく悩みましたが、ある時ふと閃きました。
「1つだけあった!これでいこう!」
そして出来上がった自己PRが大体こんな感じです。
↓
「私が学生時代力を入れてきたことは、”性格を変えること”です。
私は高校生の頃まで、性格が暗くて人との会話が苦手なのがコンプレックスでした。
それを改善するため、大学入学以降お笑い芸人が書いた本やDVDを研究しました。
具体的には芸人さんのボケ、ツッコミ、トークの構成を徹底的に分析したのです。
それらを普段の会話に取り入れるようにしたところ、
徐々にではありますが笑いが取れるようになりました。
お陰で今では人と話すことが苦ではありません。
このように、私は何かを変えるための努力を厭わない人間です。
この特性を活かし、貴社での仕事に全力を尽くします。」
・・・・・・・・・・・・。
あんたバカァ?
いや、こんな自己PR通るわけないですよね。笑
「ただお笑い鑑賞していただけ」
で、むしろろくな活動をしてこなかったことが読み取れますし、
笑いが取れるようになったといっても客観性が全く無いですから。
人事の立場からしたら、わざわざこんな奴を通すのはリスクとしか言いようがありません。
でも、大真面目にこの内容で何十社と出してましたからね。
異常なペースで落ちまくって、大手の選考が殆ど終わって初めて自分の愚行に気づきました。
そして、
「しまった・・・。やり直したい。かと言って今から中小企業に応募するのは嫌だ!」
と思った結果、
「ま、理系なら大学院行くの普通だし、大学院行くか。研究なんか1ミリも興味ないけど。」
「理系の大学院から商社とか行く人も多いみたいだし。」
と、
安易に大学院への進学を決めてしまいました。
大学院での研究は、想像以上に興味が持てず、内容が理解できず、
最後の最後まで自分が何をやっているのか分からず、
研究生活の中で得たものは本当に何もありません。
ただ、就職活動に関しては学部時代の反省を活かし、
苦し紛れに「サークルの部長として・・・」と書いた結果、
エントリーシートで落ちることは滅多にありませんでしたね。
しかし、そこでも誤算がありました。
それは、
面接で研究のことばかり聞かれる
ということです。
研究の話を通して、仮説検証をする能力、論理的思考力を見たかったんだと思います。
文系就職であってもです。
よくよく考えてみれば、そういう能力が証明できないのなら、
年齢が上の大学院生を採用するメリットなんかありませんもんね。
結局、研究のことを聞かれるとしどろもどろになり、
面接では全て落とされることとなります。
その間、周りの友人達は次々と大企業に就職を決めていき、
焦った僕は
「大学院まで来て無名の企業になんか就職できるか!仕方ない、推薦もらうか。」
と、大学の推薦をもらって何とか某大手メーカーに就職を決めました。
推薦の場合は最終面接だけでしたからね。なんとかなっちゃったんです。
その後の顛末は、プロフィールに書いた通り。
それらの経験を経て思ったことは、
・・・俺、サークルでやってたスポーツを最後までガチ練習してた方がよかったんじゃね?
ということです。笑
実はうちの学年、最後の団体戦で全国ベスト4まで行ってるんですよね。
僕が最後まで練習していたとして、団体戦のメンバーにはギリギリ入れなかったと思います。
補欠の1番手、2番手といったところだったでしょう。
しかし、
「サークルの部長を勤めた」
「メンバーには入れなかったが、腐らず最後まで練習した」
「団体戦メンバーの練習をサポートした」
「結果、縁の下の力持ちとして全国ベスト4に貢献した」
とか、そういうエピソードを得ることは可能でした。
それを書いていれば、学歴と合わせてエントリーシートは9割通っていたはずです。
そして、面接の中で趣味を聞かれた時に
「趣味はお笑いの分析です。」
と話していれば好印象を与えられていたでしょう。
そこそこ就職活動、上手くいってたんじゃないかと・・・。
今更そんなこと考えてもしょうがないですけどね(笑)
ま、いいんです。
大学院の研究生活はクソオブクソでしたけど、
プライベートは物凄く充実してましたから。
当時仲良かった人たちとは今でも交流が続いてたりしますしね。
ということで、僕が皆さんに伝えたいのは、
学歴があってもアホはアホということです。
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