子どものころから熱狂的なプロ野球ファンです。
そこで今回はプロ野球に興味のない人でも名前くらいは知っているであろう、
野村克也監督について書こうと思います。
基本的にプロ野球とはあまり関係ない部分について書きますから、
プロ野球に興味が無い方も読んでくれたら嬉しいです。
僕は大学生の頃から、野村克也監督(ここからは愛称の”ノムさん”を使います)が好きなのです。
実際、「プロ野球ファンに聞いた好きな監督ランキング」的なものを見ると、
長嶋茂雄監督や王貞治監督を抑えてノムさんが1位になることは非常に多いので、
僕だけではないようです。
ただ、僕がノムさんを好きな理由は大多数のプロ野球ファンとは違うと思います。
多くの人がノムさんを敬愛する理由は
・ID野球
・リップサービスの巧みさ
・弱いチームを立て直す手腕
・数々の教え子が活躍
等々、ここらへんじゃないかと思いますが、
僕の場合は、
ノムさんの人生が、不愉快な自己啓発書を論破しまくってくれているから
なのです。
これはどういうことか。
少々僕の自分語りをさせてください。
(まあ、いつものことですねw)
僕は昔から自分に自信が持てず、大学入学を機に「自分を変えたい!」と強く思い、
自己啓発書(笑)やビジネス書(笑)を大量に読み漁りました。
(今はこの行動は自分を変えるためには最悪の手段だったと分かるのですが、
当時はこれがベストだと思っていましたね。)
しかし、正直なところ、読めば読むほど僕は陰鬱な気持ちになることが多かったです。
なぜかと言うと、多くの本で似たようなことが書かれていて、
それらが僕の性格を否定するものばかりだったから。
具体的に言うと、
・マイナスの言葉を一切使わず、プラスの言葉を使おう。
・妬む、怒る、愚痴るは最悪。
・ネガティブに考えるのはよくない、いつもポジティブに。
・いつも笑顔でいよう。
・すべての責任は自分にある。決して人のせいにしない。
・いつも謙虚に。
こんなんばっか書いてあるんですよ。
そして、それこそが遠回りに見えても成功の秘訣であると。
僕は心の中で反発を覚えましたが、
こういう本を書いている人は確かに成功していますから、
「だから俺はダメなのか・・・」
とテンションが下がることが多かったです。
何度かポジティブな人間になろうとしたことはありましたが、
20年間負のオーラを発し続けてきた人間には無理でした。
そんなことをするのは、
池に塩を入れて、海水のようにしょっぱくしようとするようなものです。
やはり俺は一生負け組なのか・・・
そこで出会ったのがノムさんなわけです。
自己啓発書やビジネス書以外にも、アスリートや芸人の本もよく読んでいましたから、
その流れでノムさん本にもたどり着いたわけですね。
そして、それはそれは痛快でした。
なぜなら、
野球理論について語っている項目以外のほとんどが、
妬み、嫉み、人の悪口、愚痴、自慢話
で構成されていたからです。笑
いやあ、凄いですよ。
・自分を可愛がってくれなかった現役時代の監督への恨みつらみ。
・成績自体は甲乙つけがたいのに、人気面で圧倒的に差があった長嶋茂雄さんや王貞治さんへの嫉妬。
・監督時代に言うことを聞かなかった数々の選手への悪口。
・後に他球団で活躍した選手を獲得しなかったスカウトへの悪口。
・上手くいかなかったことは大体人のせい。
・「あの野球理論は俺が発明した」の数々。(一部誇張、誤認有り)
・「あの選手は俺が育てた」の数々。(一部誇張、誤認有り)
・その他諸々の愚痴の数々。
多くの本で手を替え品を替え、繰り返し書かれています。
凡百な自己啓発書の思いっきり逆をいっていますが、
ノムさんは野球選手として、野球の監督として、野球タレントとして、
圧倒的な成功を収めました。
色々賛否両論はあるものの、サッチーとは最後まで夫婦仲は良好で、
息子のカツノリさんは、
「なぜあの二人からあんないい子が育ったのか分からない」
と言われるほどの人格者に育ち(不倫したけど)、
選手としてはともかく、コーチとして大成功を収めました。
現役時代のチームメートにこそ結構な割合で嫌われていますが、
最終的には教え子から、マスコミ関係者から、プロ野球ファンから愛されました。
日本有数の、負のオーラをまとっていた人物にも関らず、です。
僕はノムさんの本を読んだり、生涯を調べる中で、
「結局きれいごとばかり書いてある自己啓発書は、著者が自分をよく見せたいだけじゃないか?」
「悪いことが書いてあるとは思わないが、成功の本質とは関係ないんじゃないか?」
との思いを強くし、
「俺は生涯ネガティブに生きよう!」
という思いを強くしました。
それが正しいかどうかは分かりませんが(笑)、
自己肯定感がマシになったのは事実です。
ここまで読んだ方の中には、
「いやいや、1人の極端な例を挙げただけの極論だろ!」
「ポジティブで清廉潔白な方が正しいだろ!」
と思った方もいるかもしれません。
しかし、果たしてそうでしょうか?
プロ野球には名球会という、
投手では200勝以上、野手では2000本安打以上の成績を残した人しか入れない団体があります。
会員の中で、平成以降の選手こそ物腰の柔らかい方も多いですが、
昭和の大選手で、
謙虚で人のことを悪く言わないような選手は僕の知る限りほとんどいません(笑)
若松勉さんと、稲尾和久さんくらいじゃないでしょうか?
(あの王貞治さんだって、若い頃のエピソードはなかなか強烈なものがありますw)
謙虚だったり、ポジティブであることを否定する気はありません。
ネガティブすぎると人に迷惑をかけることもあるでしょう。
しかし、
そういった正の要素を無理矢理成功に結びつける考え方は違うんじゃないか?
と思います。
それは生まれつきネガティブな人間を傷つけるだけです。
そんなわけで、僕はノムさんが好きですね。
ネガティブな皆さんは、是非ノムさんの本を読んでみてください。
励まされる点があると思います。
せっかくなので何冊か紹介しておきますね。
多分一番有名なノムさんの本です。
野村克也入門としてオススメですね。
南海ホークス時代にノムさんの元で活躍した江本孟紀さんの本です。
ぶっちゃけ、近年ノムさんは神格化されすぎで、よく言われすぎてるところがあります。
ノムさんのいいところも、悪いところも両方余すことなく語ってくれているのが江本さんです。
正直この方は賛否両論のある野球解説者で、僕自身あまり好きではありませんが、
ノムさんを語らせたら右に出るものはいません。
このWEB記事も素晴らしいです。感動しました。
「誰も挨拶にこない」ボヤく野村克也に江本孟紀が直言「そりゃ来まへんで、あんた嫌われてるのに」非難・称賛を越えた“本当のノムラ論”
ノムさんは、選手への人間教育をするため、孔子を初めとした中国の偉人の本を読み、
その言葉を使ってミーティングをしたりしています。
そういった活動が中国に評価され、孔子文化賞を受賞しました。
ところが、中国の記者に孔子のことを色々聞かれるものの、
何も答えられずしどろもどろになったそうです。笑
結局表面的な知識をそれっぽく語ってただけだったというオチで、
なんともノムさんらしい微笑ましいエピソードです。
そんなところが、愛される所以なんだろうなと思います。
中国の人にどう思われたかは知らんけどw
そこで今回はプロ野球に興味のない人でも名前くらいは知っているであろう、
野村克也監督について書こうと思います。
基本的にプロ野球とはあまり関係ない部分について書きますから、
プロ野球に興味が無い方も読んでくれたら嬉しいです。
僕は大学生の頃から、野村克也監督(ここからは愛称の”ノムさん”を使います)が好きなのです。
実際、「プロ野球ファンに聞いた好きな監督ランキング」的なものを見ると、
長嶋茂雄監督や王貞治監督を抑えてノムさんが1位になることは非常に多いので、
僕だけではないようです。
ただ、僕がノムさんを好きな理由は大多数のプロ野球ファンとは違うと思います。
多くの人がノムさんを敬愛する理由は
・ID野球
・リップサービスの巧みさ
・弱いチームを立て直す手腕
・数々の教え子が活躍
等々、ここらへんじゃないかと思いますが、
僕の場合は、
ノムさんの人生が、不愉快な自己啓発書を論破しまくってくれているから
なのです。
これはどういうことか。
少々僕の自分語りをさせてください。
(まあ、いつものことですねw)
僕は昔から自分に自信が持てず、大学入学を機に「自分を変えたい!」と強く思い、
自己啓発書(笑)やビジネス書(笑)を大量に読み漁りました。
(今はこの行動は自分を変えるためには最悪の手段だったと分かるのですが、
当時はこれがベストだと思っていましたね。)
しかし、正直なところ、読めば読むほど僕は陰鬱な気持ちになることが多かったです。
なぜかと言うと、多くの本で似たようなことが書かれていて、
それらが僕の性格を否定するものばかりだったから。
具体的に言うと、
・マイナスの言葉を一切使わず、プラスの言葉を使おう。
・妬む、怒る、愚痴るは最悪。
・ネガティブに考えるのはよくない、いつもポジティブに。
・いつも笑顔でいよう。
・すべての責任は自分にある。決して人のせいにしない。
・いつも謙虚に。
こんなんばっか書いてあるんですよ。
そして、それこそが遠回りに見えても成功の秘訣であると。
僕は心の中で反発を覚えましたが、
こういう本を書いている人は確かに成功していますから、
「だから俺はダメなのか・・・」
とテンションが下がることが多かったです。
何度かポジティブな人間になろうとしたことはありましたが、
20年間負のオーラを発し続けてきた人間には無理でした。
そんなことをするのは、
池に塩を入れて、海水のようにしょっぱくしようとするようなものです。
やはり俺は一生負け組なのか・・・
そこで出会ったのがノムさんなわけです。
自己啓発書やビジネス書以外にも、アスリートや芸人の本もよく読んでいましたから、
その流れでノムさん本にもたどり着いたわけですね。
そして、それはそれは痛快でした。
なぜなら、
野球理論について語っている項目以外のほとんどが、
妬み、嫉み、人の悪口、愚痴、自慢話
で構成されていたからです。笑
いやあ、凄いですよ。
・自分を可愛がってくれなかった現役時代の監督への恨みつらみ。
・成績自体は甲乙つけがたいのに、人気面で圧倒的に差があった長嶋茂雄さんや王貞治さんへの嫉妬。
・監督時代に言うことを聞かなかった数々の選手への悪口。
・後に他球団で活躍した選手を獲得しなかったスカウトへの悪口。
・上手くいかなかったことは大体人のせい。
・「あの野球理論は俺が発明した」の数々。(一部誇張、誤認有り)
・「あの選手は俺が育てた」の数々。(一部誇張、誤認有り)
・その他諸々の愚痴の数々。
多くの本で手を替え品を替え、繰り返し書かれています。
凡百な自己啓発書の思いっきり逆をいっていますが、
ノムさんは野球選手として、野球の監督として、野球タレントとして、
圧倒的な成功を収めました。
色々賛否両論はあるものの、サッチーとは最後まで夫婦仲は良好で、
息子のカツノリさんは、
「なぜあの二人からあんないい子が育ったのか分からない」
と言われるほどの人格者に育ち(不倫したけど)、
選手としてはともかく、コーチとして大成功を収めました。
現役時代のチームメートにこそ結構な割合で嫌われていますが、
最終的には教え子から、マスコミ関係者から、プロ野球ファンから愛されました。
日本有数の、負のオーラをまとっていた人物にも関らず、です。
僕はノムさんの本を読んだり、生涯を調べる中で、
「結局きれいごとばかり書いてある自己啓発書は、著者が自分をよく見せたいだけじゃないか?」
「悪いことが書いてあるとは思わないが、成功の本質とは関係ないんじゃないか?」
との思いを強くし、
「俺は生涯ネガティブに生きよう!」
という思いを強くしました。
それが正しいかどうかは分かりませんが(笑)、
自己肯定感がマシになったのは事実です。
ここまで読んだ方の中には、
「いやいや、1人の極端な例を挙げただけの極論だろ!」
「ポジティブで清廉潔白な方が正しいだろ!」
と思った方もいるかもしれません。
しかし、果たしてそうでしょうか?
プロ野球には名球会という、
投手では200勝以上、野手では2000本安打以上の成績を残した人しか入れない団体があります。
会員の中で、平成以降の選手こそ物腰の柔らかい方も多いですが、
昭和の大選手で、
謙虚で人のことを悪く言わないような選手は僕の知る限りほとんどいません(笑)
若松勉さんと、稲尾和久さんくらいじゃないでしょうか?
(あの王貞治さんだって、若い頃のエピソードはなかなか強烈なものがありますw)
謙虚だったり、ポジティブであることを否定する気はありません。
ネガティブすぎると人に迷惑をかけることもあるでしょう。
しかし、
そういった正の要素を無理矢理成功に結びつける考え方は違うんじゃないか?
と思います。
それは生まれつきネガティブな人間を傷つけるだけです。
そんなわけで、僕はノムさんが好きですね。
ネガティブな皆さんは、是非ノムさんの本を読んでみてください。
励まされる点があると思います。
せっかくなので何冊か紹介しておきますね。
多分一番有名なノムさんの本です。
野村克也入門としてオススメですね。
南海ホークス時代にノムさんの元で活躍した江本孟紀さんの本です。
ぶっちゃけ、近年ノムさんは神格化されすぎで、よく言われすぎてるところがあります。
ノムさんのいいところも、悪いところも両方余すことなく語ってくれているのが江本さんです。
正直この方は賛否両論のある野球解説者で、僕自身あまり好きではありませんが、
ノムさんを語らせたら右に出るものはいません。
このWEB記事も素晴らしいです。感動しました。
「誰も挨拶にこない」ボヤく野村克也に江本孟紀が直言「そりゃ来まへんで、あんた嫌われてるのに」非難・称賛を越えた“本当のノムラ論”
ノムさんは、選手への人間教育をするため、孔子を初めとした中国の偉人の本を読み、
その言葉を使ってミーティングをしたりしています。
そういった活動が中国に評価され、孔子文化賞を受賞しました。
ところが、中国の記者に孔子のことを色々聞かれるものの、
何も答えられずしどろもどろになったそうです。笑
結局表面的な知識をそれっぽく語ってただけだったというオチで、
なんともノムさんらしい微笑ましいエピソードです。
そんなところが、愛される所以なんだろうなと思います。
中国の人にどう思われたかは知らんけどw



コメント