おはようございます。

前回の記事で書いた通りブログ更新の優先順位を下げてるんですが、

もう少し多めに更新しようかなと思います。



さて。

このブログを読んでくださってくれる人はお分かりかと思いますが、

僕は

耳障りが良いだけで役に立たない名言・格言

が大嫌いであります。

ということでね、今日はそういった言葉を取り上げ、

如何に間違っているか数学的に証明してみます。

「これは、明確に間違っとるな」と僕が思った言葉は・・・


自分を好きにならなければ、他人を好きになれない


です。

たまに、X(旧Twitter)でもこういう言葉流れてきません?

「自分を大事にできない人は、他人も大事にできない」的な、そういうのも含めてね。

構造的には一緒です。

これはね、

明確に間違ってます。

正直、この時点でツッコミどころ満載なんですけど・・・笑

あえて回りくどく説明していきましょう。

ここで使用する数学の理論は、


対偶


です。

対偶とは何か?

例えば

「Pならば、Qである。」という文章があるとするじゃないですか?

こういう文章のことを命題といいます。

それに対し、

「Qでないならば、Pではない。」という、順番を入れ替えてそれぞれを否定した文章が対偶です。

ある命題が正しい場合、その対偶も必ず正しい。

逆に、

ある命題が間違っている場合、その対偶も必ず間違っている。

ということが、高校の数学の教科書に書いてありました。

これだけだと分かりにくいので、

テキトーに数式で表現しますか。

P:x = 3
Q:x² = 9


としましょう。

「Pならば、Qである。」に数式を当てはめると、

x = 3 ならば、 x² = 9 である。

これは正しいですね。

この順番を入れ替えると

x² = 9 ならば、 x = 3である。

となります。

それぞれを否定すると、

x² ≠ 9 ならば、 x ≠3である。

となります。これが、最初の命題の対偶です。

この文章も正しいですよね。

x²に9以外のあらゆる数字を入れても、3にはなりませんから。
(ならんよね・・・?笑)

では、同じことを先述の

「自分を好きにならなければ、他人を好きになれない」

で表現してみましょう。

P:自分を好きにならない
Q:他人を好きにならない


とします。否定形なので少々分かりにくいですが。

まず、PとQの順番を入れ替えます。

他人を好きにならなければ、自分を好きになれない

次に、それぞれを否定します。

最初の文章が正しければ、下記の文章も正しくなります。


他人を好きになれれば、自分を好きになれる


はい。


違いますよね?これ。


今までずーっと自分のことを嫌いだった人間が、

誰かを好きになったことで、自分のことを好きになりますか?


なるわけないじゃないですか。


そんな都合のいい話、聞いたことがない。

むしろ現実的には、次から次へと他人を好きになる人ほど、

何度も傷付いてもっと自分を嫌いになることの方が多いのではないでしょうか。

統計データとかはないですけど。

そもそも論ですけど、「自分を好きになる」っていうのは何なんですかね?

意識的にどうこうできるんか?

「よし、自分を好きになるぞ!」と決意したり、

「自分が好きだ!」と言い聞かせたり口に出しても、なんか逆効果な気がします。

あー、自己啓発書では、

「自分を好きになるためには、まず他人に親切にすることです。」

とか、


なんかそういうワケ分からんこと書いてありますね。



多分これも対偶を取れば否定できると思います。笑

ということでね、

こういう耳障りが良いだけで屁の役にも立たない言葉を、


脳内お花畑の腐れインフルエンサーども


が呟いて、

これまた頭の弱い人が

「刺さりました・・・
◯◯さんの言葉に、いつも励まされています!」


とかリプする構図、あるじゃないですか。

もう、やめましょうや、そういうの。

そういう人は、どうせ別の人の似たような言葉も刺さりまくって、



黒ひげ危機一髪みたいになってますからね。