元浪人生です。

高校3年生の時は受験した大学全てで不合格となり、

僕は河合塾千種校で浪人生活を送ることになります。

2008年のことです。

正直、当時は鬱病の手前レベルで病んでいましたから、
(コイツいつも病んでんな)

最初の1ヶ月くらいは授業内容が殆ど頭に入ってきませんでした。

それでも、1ヶ月もすれば人間落ち着いてくるもので、

「流石に何もしないわけにはいかんだろ」

と、真面目に授業を受け始めたのです。

そうすると、思うわけですね。

「あれ?授業おもしろくね?」

と。

中3の夏期講習くらいしか塾に通ったことがないので、

ちゃんと塾に通うのは人生初だったのですが、

人気予備校講師の授業の面白さ、分かりやすさは凄まじいものでした。

申し訳ないですが、小中高で授業が上手いと言われていた教師の方とはレベルが違ったのです。

中でも僕が「この人の授業、エグいな」と思った講師は2人いるのですが、

そのうち1人が、現代文の先生でした。

「現代文とはこういう科目である」
「現代文の読み方、解き方はこうである」


ということを明快に説明してくれ、

授業を真面目に聞き出してから数ヶ月で、

システマティックにクソだるい評論文クソつまんねえ小説が読めるようになったのです。

毎回の授業は、まるで漫談のようでした。

マシンガンのように飛び出す、鋭い毒舌の数々。

ここでは書きづらいようなブラックジョークが出ることもしばしば。

その度に教室中が爆笑に包まれていました。

ちなみに、そんな風には見えなかったのですが昔はだいぶ太っていたらしく、

太った人の声真似が異常に上手かったです。笑

もちろん、本分である現代文の解説もお見事でした。

分かりやすく、根拠の明確な説明。

言われた通りに読めば、複雑な選択肢も楽勝で読めるようになりました。

実際に、浪人したときのセンター試験現代文では、

90点くらい取ることができましたね。

「俺は多分、とんでもない有能な人の話を聞いていたんだろうな」

本当にそう思ったので、

その先生からもらったプリントだけは、全て実家にとってあります。

他の先生のプリントもとっておけば、今の塾講師稼業で使えたんですけどね。笑

その後、大学生になってから河合塾に挨拶しにいったのですが、

どうやらその先生は退職してしまったらしく、会うことはできませんでした。

是非、あの先生に大学生活のアドバイスをしてもらいたかったのですが・・・。

いつか、お会いしたいものです。

メシ連れてってくれねえかな。

あの先生、多分うまい店知ってるんでね。笑

その時は、胸を張って会えるように、

僕も何かしらの分野で実績を積んでおかないとな、と思います。

なお、僕が先生の授業を受けていたのは2008年

それから5年後くらいだったでしょうか。

ある日テレビをつけたら、



その先生が「今でしょ!」って言ってました。