通信制大学で学びつつ、塾講師と放課後児童クラブの指導員をして過ごす毎日です。

口の悪いクソガキだらけの愉快な児童クラブで、楽しくやっております。

ということで、久々に児童クラブについて語ろうかと。



本編(笑)に入るまでに、

僕の「児童に対する接し方」を説明する必要がありますので少々お付き合いください。

僕の場合、基本的な方針は一つ。

それは、

徹底的に同じ目線で接する

ということです。

なぜか。

子どもの立場に立って普通に考えてみれば、

わざわざ変なオッサンと絡みたくないじゃないですか。

じゃあ、逆にどういうオッサンなら絡みたいと思うか考えると、

全力で遊んでくれるオッサン

全力でバカをやってくれるオッサン

大人感を出さないオッサン


じゃないかと。

ですから、サッカー鬼ごっこでも手加減せず全力でやりますし、

子どもにウケるであろうボケ・ツッコミを全力でやってバカウケしてますし、
(たまに、敢えて絶対通じない例えツッコミをしてツッコミのトレーニングしてますけどw)

とても34歳のオッサンとは思えないような、低すぎる精神年齢の会話を繰り広げています。

その結果、自分で言うのもアレですが、


異常な人気があります。


小学校に併設されている児童館なので、時々学校の先生に会うのですが、

同世代の女性の先生に、

「たまに子ども達と遊んでるの見てますけど・・・、

接し方めちゃくちゃ上手いですね。

小学校の先生やりません?」


と言っていただけた程です。

ちなみにその先生とはそれ以来仲良くさせてもらっているのですが、

女子軍団に煽られまくってますね。

特に小3女子Bさんは、

「おいSYTE!

お前、私達の時と先生と話してるときと全然キャラ違うじゃねーか!

何照れてんだ、キメえんだよ!笑

先生のこと好きなんでしょ?(ニヤニヤ)」


とエグい口撃をしてきますwww

なお、その先生は残念ながら既婚者ですwww

まあ、それはいいんですが(笑)、

こうやって子どもの人気を獲得するのは、

単に人気者感を味わいたいからやっているわけではないですよ。

むしろ、


指導の効力を上げるためにやっています。


基本子どもって(実は大人もですけど)人の言う事聞かないでしょ?

聞くとしたら、


怖い奴か、嫌われたくない奴


だけだと思うのです。

少なくとも僕はそう。

まあ、怖い奴の言うことは面従腹背で聞きませんけど(笑)、

嫌われたくない彼女とかがいたら、よほど理不尽な事でない限り言うこと聞きますよwww

相手が弁護士等のその道のプロでない限り、口喧嘩では誰にも負けない自信がありますが、

彼女に

「そんな言い方するなら・・・、嫌いになる!」

と言われたら、

吐いた正論を全て撤回して武装解除して、

無条件降伏しますからね。

1人ポツダム宣言受諾しますからね。

それと同じやろ、と。

つまり、厳しい指導ができない昨今の学校においては、

「この先生に嫌われたくない!」

と思わせるのが、指導の効力を上げる最も効率の良い方法だと考えております。

実際、叱らないといけない場面は結構あるんでね。

・・・とまあ、


ここまでがクソ長い前置きです。


ここからが本編。

話は先週に遡ります。

去年の11月に入職後、ウチの児童クラブの人間関係はつぶさに観察しているのですが、


明らかに5年生女子のAさんがボスなんですよね。


姉御肌と言いますか、

しっかり下級生の面倒を見ていますし、

外で鬼ごっこ等をやるときは、

「今からやるのは通常の鬼ごっこか、増え鬼か、こおり鬼か」「誰が最初に鬼をやるか」

などを決め、鬼ごっこ中も、

ゲームコントロールをしています。

非常に人望が厚く、

女子は勿論、他の先生の言うことを全く聞かない1年生男子とかも、

彼女の言うことは概ね聞いている印象です。

こういうタイプの人間を気持ちよく過ごさせることは、

学級経営上

立場の弱い子を擁護することと同じくらい重要なことだと僕は考えています。

さて、それでは僕がAさんとどのように接しているかというと、


徹底的な煽り合いです。


ツンデレタイプなので、

ラインを見極めながら口撃していますw

すると、Aさんも負けじと煽り返してくるわけです。

例えば鬼ごっこの時は、こんな感じですかね。


Aさん「私ばっかり狙うな!ムカついてんだよ!」

僕「いや、別に平等に狙ってんだろーがw
(※本当に偏らないよう気をつけてます)」

Aさん「いや、絶対私ばっか狙ってる!」

僕「うーわ、被害妄想の塊だなwww」

Aさん「ふざけんな!お前ホントにムカつく!」

僕「ムカつくかー、じゃあもう鬼ごっこには入れてもらえないよなwww毎日サッカーやるわwww」

Aさん「そんなこと言ってない!鬼ごっこやれ!」


ね?絵に描いたようなツンデレでしょ?笑

そして、とても34歳のオッサンとは思えない俺の態度ねwww

とまあ、こんな感じでいがみ合いながら楽しくやっていましたが、

先週事件が起きまして。

いつも通りAさんを中心に鬼ごっこをやっていたのですが、

その日は最近集まっていなかったサッカー男子軍団が勢揃いしてて、

「先生、久しぶりにサッカーもやろう!」

大合唱のように言ってきたので、

「今日は鬼ごっこ結構やったから、今からサッカー行ってくるわ!」

とサッカーに移動しました。よくあることです。

その後は、


キーパーでファインセーブしてからそのまま6人抜きくらいしてシュートを決める等、


あまりにも大人げなさ過ぎるプレー
を連発して楽しんでいました。

ちなみに、

「先生マジ速えわ・・・」
「キーパーうますぎ!」


と、カースト上位サッカー男子達には一目置かれております。

これも大切な仕事です。

学級経営上、


こいつらにナメられたら絶対にダメですから。笑


と、こんな感じでいつも通り楽しく外遊びを終えて児童館に戻ると、

Aさんが凄く不機嫌なんですね。

そして、いつもと違う形相で僕を睨みつけてこう言いました。

「お前がサッカー行ったせいでみんな付いていったから、

私1人だけになっちゃっただろ!

大体、今日はずーっと鬼ごっこするって約束してたよね?
(※していません)

悲しかった!ホントにムカついてる。

もう鬼ごっこやらん!」



あ、これはアカンやつや

と。

よく考えたら、いつもは鬼ごっこ組とサッカー組が上手く棲み分けているのですが、

この日は僕と一緒に女子を含めてサッカーに民族大移動してきてたんですよね。

とは言え、鬼ごっこが成立しないレベルで移動してきていたとは気づかなった僕のミスです。

仮にAさんが本当に鬼ごっこ等の遊びをしなくなると、

外遊びの時の児童の管理が非常に難しくなる上、空気も悪くなるのは目に見えています。

これはなんとかせねば・・・と。

その日はまともに話を聞いてくれないだろうと思い、

次の勤務日の時にAさんと、このような話をしました。


僕「なあ、まだ俺にムカついてるか?」

Aさん「当たり前だろ!」

僕「そうだよな、ちょっと真面目な話しようや。」

Aさん「・・・・・。」

僕「ずーっと鬼ごっこすると言ったつもりはねえけど、

俺のせいで悲しい思いをさせちゃったのは間違いないもんな。

まさか鬼ごっこできなくなってるとは思わんかった。

俺がよく見てなかった。本当に悪かった、ごめんな。」

Aさん「・・・・・(表情が緩む)」

僕「・・・まだムカついてる?」

Aさん「別にそんなにムカついてないけど・・・でももう鬼ごっこはやりたくない。」

僕「うん、気持ちは分かるけどよ。

俺も実は鬼ごっこやるの楽しみにしてんだよ。

サッカーばっかりやりたいわけじゃねえんだわ。

他の子達もそうだと思うぞ。

そんでAさんは、ちゃんと皆を集めてルール決めてまとめてんじゃん?

俺、あれ凄いと思うんだわ。

誰でもできることじゃないし、子どもの頃の俺はできんかった。」

Aさん「・・・クラスでも私がみんなをまとめてる。」

俺「そうだよな、だからAさんが居ないと鬼ごっこ成り立たないと思うわ。

みんなも悲しむし、俺も悲しくなる。

1日中鬼ごっこするみたいな約束はできんけど、

もうAさんを俺のせいで悲しませるようなことは絶対しねえわ。

それは約束する。

だから、明日はやろうや、鬼ごっこ。
(※この日は雨上がりで泥濘んでいたため外には出られませんでした)」

Aさん「・・・うん。」


こうして説得に成功し、

次の日はAさんを中心に大勢で鬼ごっこをして大盛り上がりでした。

その辺りからは、Aさんと僕は普段通りの煽り合戦をしており、

今後はサッカーもやりつつ、鬼ごっこも引き続きやっていくことを約束しました。

というね。

言うまでもありませんが、Aさんばかりを常に特別扱いしてるわけではありませんよ。

Bさんにも、Cさんにも、Dくんにも、Eくんにも、

それぞれのキャラに応じてなるべく平等に接しています。

ということで。

あの、長々と書いてきましたが、

結局のところ何が言いたいかというと・・・、





ケンカ(?)した女性に対する接し方完璧じゃないすか?

俺、もっとモテてもよくないすか?

なんで、こうなったり、




こうなったりしてばっかなんすか?




なんというか、少女漫画のモテキャラ感出てません?

いつも悪ぶってて少しムカつくクラスの人気者が、

実は凄くいい奴だった感出てません?

90年代の少女漫画の金字塔、天使なんかじゃないで言えば、

”ケン”じゃなくて”晃”感出てません?

ねえ?





・・・特に出ていませんか、そうですか。